3ヶ月後に

 6月18日、19日、佐野元春 & THE HOBO KING BAND のコンサート。東京国際フォーラムで行われた。
昨年デビュー30周年を迎えた佐野元春。その年の夏頃からアニバーサリーイベントが開始し、パート1、パート2と経て今年に入って、僕も参加するホーボー・キング・バンドとのツアー、パート3「ALL FLOWERS IN TIME」が始まった。


パート1は井上鑑率いる超絶バンドとのコラボのスポークン・ワーズ。パート2は次世代の仲間とジョイントしたコヨーテ・バンドとのツアー。
そして往年の名曲の数々を大団円に展開したホーボー・キング・バンドとのパート3そしてファイナルへと。


30年間全くと言っていいほど休みなく音楽を作り続けて来た佐野元春、その楽曲の数たるや膨大なものだし、僕の知ってる限り世界で一番音楽的振り幅の広い人だけに、こうでも分けなくては収拾がつかなかったのかもしれない。というかこれでもまだまだ全然網羅出来てないというのが本人の感想だと思いますが。


ファイナルシリーズの大阪城ホールでは、たくさんのスペシャルなゲストが登場し、もう二度と見る事が出来ないであろう素晴らしいセッションが繰り広げられた。ざっと羅列させてもらうと、スカパラ・ホーンズ、ラブ・サイケデリコ、藤井一彦、佐橋佳幸、伊藤銀次、杉真理、片寄明人、堂島孝平、山口洋、スガシカオ、山下久美子、深沼元昭、それからスピーチで登場した野茂英雄。とこんなメンバーが一堂に会する事なんてそうあるもんではないよね。
さしずめ僕はラストワルツの The Band のメンバーになりきったように、このシチュエーションを楽しんでいました。
ゲストコーナーを終えても、この日のギグは最後まで気を抜く事なく、びしっと締まった演奏を展開。佐野さんもメンバーも最高潮に達する勢いでした。




この大阪城ホールが3月6日に行われ、この勢いで東京のファイナルを迎えるはずだったが、震災で延期になり、ようやく先日開催する事が出来ました。
その日から止まっていた時計の針がようやく動き出したかのようです。



国際フォーラムでのファイナル2デイズも無事に大盛況のうちに幕を閉じました。今回はゲストはなし、中盤からG,佐橋佳幸が参加のみで、バンドだけで3時間に渡るライブを2日間、この3ヶ月を瞬時に凝縮したようなライブでした。

佐野さんはいつもより穏やか雰囲気を醸し出していた。このフォーラム用リハーサルの段階からなんとくそんな感じを受けていたのですが、本番もいつものような棟梁っぷりは発せず、至って冷静にステージを組み立てこなして行ってるようでした。
こちらもつられてというか、その指揮に準じて演奏したという感じですね。
終わってみるとあっという間に過ぎて行った2日間でした。



いや、内容的には凄く濃くて熱い演奏が展開されていたと思うのですが、なんと言いますか、一音一音を噛みしめて演奏するような、自分でも驚くくらい焦りなくプレイしていたように思う。というかそういう事が出来るようになったのかという、自分に対しても再確認した次第だ。
わーっと盛り上がって熱くプレイするのも大好きだけど、自分の仕事をきっちりと正確にこなすというのも気持ちの良いもんである。
また一つ違う境地へと誘われたような感触を受けました。今後が楽しみでもありますね。