blue tonic 再活動に向けて

2013年の7月、友人でもある音楽プロデューサーの原島氏からそろそろブルートニックの再結成ライブとかやれば?という話を持ちかけられた。12月に下北沢のGARDENを抑えてあると、”blue tonic @ the gardenでゴロが良いやろ?”と。(blue tonicは最初blue tonic & the gardenという名義で活動していた)突然の事だったので僕は戸惑いもありつつ、まあ今ならやってみても良いかもねなんて思っていた矢先に、ちょうどフジロックが始まろうとしていた時期にルースターズ、ブルートニックとマネージャーだった石飛氏が心臓発作で倒れたとの一報を受けた。その辺の詳細は省きますが、石飛さんは事なきを得て復帰し、今も元気に働いております。

そういう出来事が要因というわけではないが、僕の中ではこれはなんとかブルートニックのライブを実現したいなと思うようになりました。メンバーも了承していると聞き、じゃあやりましょうという運びになったわけです。

 

’13年10月初頭にメンバー集まってミーティングを開きましたが、なんと4人が揃うのは’98年4月の解散ライブ以来初だということが判明。仲が悪いわけではないし個人個人それぞれは仕事をしたり会ったりしていたが、これにはさすがに驚いた。

近況や懐かしい話など交わして、そしてどんなライブをやろうかという本題になりましたが、まず個人的な問題として、ブルートニック解散後ここ二十数年はベースプレーヤーとしては様々な分野で活動してきたが、歌なんか小さいライブハウスで緩くやってる程度だし、エレキギターに限ってはアンプに通して音なんて出したこともない状態。

ベースの冷牟田も同じような状況で、ブルートニック以降は表立ってベースはプレイしておらず、東京スカパラダイス〜THE MANとマイク片手にアジったりアルトサックスを吹いてたりという活動をしているので、いざやろうと思うと様々な障害があることが避けられない。

そういう状況なのでこの時は、僕がヴォーカルとベースを担当し冷牟田がサックスでという話も出ました。

しかし、それではブルートニックではないだろうという意見もあるわけで、ここは思い切って当時の編成でやることに決めました。

話は広がり、@ the gardenということで、その当初ヴォーカルを担当していた井嶋カズもゲストに呼ぼうとなり、その当時ギターでツアーにも参加してくれた花田裕之にもゲスト参加をお願いした。

 

先ずは選曲するために過去の音源を聞き直したが、やっぱりやめようかなという感情も出てきたのは否めない。自信を持って過去の作品を提示できないなと、そういう思いもずっとあったからなんとなくブルートニックを封印ではないけど、自分の中で遠ざけてたのかもしれない。でもライブも決まったことだし、ここは今ならこう出来るという、過去のものは過去のものとして新たに作り直す必要もあるのではないかと。

 

本番まで2ヶ月余りしかない中でリハーサルを始めた。いざ音を出してみると懐かしさと新鮮さで込み上げるものがあったが、それもすぐに冷めて、これは前途多難だぞという思いも沸いた。

この二十数年で音楽的には知識も経験も踏まえて来ただけに、そこへ到達しないのがなんとももどかしい思いに駆られた。

とにかくこの環境に慣れるしかないのでがんっばってリハーサルを重ねました。

キーボードの木原、ドラムの田中は各自のパートの経験を重ね安定したプレイで余裕すら感じた。ところが本番間近のリハーサルに田中が松葉杖を付いて現れた。野球をやって怪我したらしい。まあ、なんとかドラムは叩けたので難を逸したが、なんとなくみんなハンディを背負って臨んだライブになった。

 

集客の心配もあった本番当日ですが、昔からのファンから初めての方や友人知人もたくさん集まってくれて感謝感激でした。演奏は拙い面も多々あったけど、まあ二十数年ぶりということで多めに見てもらえればという甘えた感想ですが、とにかく終演後とても充実感に満ちたのは確かである。

音楽の仕事をしていてこういう気分に浸れるというのがこの上ない喜びなのである。

 

このライブの数日後メンバーで集まる機会があって、今後どうするのか?という話になり、メンバーみんなやりましょうとは言ったものの具体的に案もなく、活動環境が違うのでそれから会うこともなくそのまま過ぎていったという状況でした。

半年後’14年の夏の終わりくらいにまた再会をし、来年(‘15年)から再活動しようという話になりました。

この年の夏僕はルースターズの再結成で忙しくしていましたが、音楽性の違いももちろんあるけど、ルースターズはメンバー同士ずっとなんらかで絡み続けてきているので、何年振りの再結成といえ直ぐに音がまとまるという状況があります。やはりバンドは一日にして成らずで、こういう積み重ねが必要なのは確かだと思う。

という事でこの年の秋から頻繁にとまではいかなかったけどよく集まるようになりました。もちろんリハーサルもやりますが、それ以外でコミュニケーションが取れていったのは良かったと思っています。

僕も冷牟田も自分のパートに慣れてきたし、楽曲のアレンジもどんどん進化を遂げ新しく生まれ変わって行く様は、正に今のバンドとして形を成して来ているように思います。

再結成とか再活動とかというものではなく新しいバンドを結成したような感触でもあります。

 

そして今年(’15年)の2月19日に渋谷REXで4人だけでライブを行いました。

これが今のブルートニック、新しいバンドのブルートニックというものが披露できたのではないだろうか。

二十数年間ただ停滞していたのではない、メンバー各々はそれぞれ各自のキャリアを確実に積んできたのである。それが回り回ってまた再会し再活動するというのは自然でもあり必然でもあるのかもしれない。

 

そんな進化し続けるブルートニック、’15年4月29日、26年前に芝浦インクスティックで解散ライブを行った日に下北沢ガーデンでライブをやります。今回はTHE MANからホーンセクションも加わり、コンプリートなブルートニックの音楽が繰り広げられます。ファン待望のこんな曲あんな曲もあると思います。

これを見逃すべからず。